ブログ | シーサイドホテルツインズももち

ボブ・ディラン


全世界を驚かせたボブ・ディランのノーベル文学賞。ミュージシャンの彼が、なぜノーベル文学賞を受賞したのか?といった疑問の声もありますが、そんな彼のアルバムを1枚ご紹介します。

「血の轍(Blood On The Tracks)

1975年リリースの実に渋い名盤です。アコースティックギターを中心としたシンプルなアレンジですが、1曲1曲は詩、曲ともに実によく練りこまれていて、完成度は極めて高く味わい深い作品です。

なんでも彼が失恋した直後の傷心の中で作られたアルバムらしく、男女の別れを歌った曲が多いですね。秋の夜長に是非ヘッドフォンで1人で聞いて下さい。決して大勢で聞く音楽ではないですから。

私がこのアルバムを買ったのは、高校2年の時。当時、洋楽かぶれのロック少年だった私は、アルバイト先の先輩に教えられて、アルバイト代を貯めてこのアルバムを買いました。聞いた第1印象は「全然ロックじゃない。何だ、この暗いフォークソングは。損した。」でした。でも不思議なもので30歳位から何故か好きになりましたね。今でも時々、無性に聞きたくなる事があります。そんなアルバムです。

輸入盤ではなく、国内盤がおススメです。是非、日本語訳の歌詞も読んでみて下さい。彼が、ノーベル文学賞を受賞したのも納得できるのではないでしょうか。